トレチノインの注意点

トレチノイン使用上の注意

 

美容形成外科や皮膚科では、以下の注意点の説明を受けてから、処方されたトレチノインとハイドロキノンで自宅ケアを始めていきます。
効果が強いだけに、それだけ注意が必要ということです。

 

トレチノインを塗布する際の3つの注意点

乳輪からはみ出さない

下着や衣服と擦れることにより、トレチノインの塗布範囲が広がってしまうと、本来の治療目的でない周囲の皮膚までもがトレチノインの副作用である皮剥け・赤みを起こしてしまいます。摩擦によって、周囲の皮膚の痒みや赤み、色素沈着がひどくなるのを防ぐためにも、必要以上にトレチノインが広範囲に広がるのを防ぐ工夫が必要です。

 

トレチノイン塗布の前に周囲をワセリンで保護する

塗布する前にワセリンなどの油膜を乳輪の外側周辺に塗っておくことで、不要な部位に対するトレチノインの浸透を防ぐことが可能です。ヘアカラーをする前に生え際をクリームなどで皮膚を保護するのと同じイメージです。

 

トレチノインを塗る範囲は乳輪から2~3㎜以内に

摩擦によってトレチノインが広がるのを極力防ぐためにも、極少量を綿棒を使って塗っていきます。塗布する範囲は乳輪から2~3㎜内側までにとどめてください。

 

保湿対策をしっかりと

トレチノインの副作用で表皮の角質層が剥がれることにより、肌の水分保持機能・バリア機能は弱くなっており、常に乾燥しやすい状態になっています。皮膚がガサガサしたり、突っ張りがみられ、外部のちょっとした刺激にも敏感です。皮膚を保護するためにも、しっかりとした保湿ケアが必要です。

 

皮膚科では安定型ビタミンC誘導体ローションの処方も皮膚科を受診すると保湿と紫外線による皮脂の酸化防止・抗炎症目的で安定型ビタミンC誘導体10%ローションが一緒に処方されるケースが多いです。

 

紫外線対策・日焼けは絶対にしない

角質層が薄くなっていることにより、紫外線のダメージを受けやすい状態となります。乳首は紫外線に直接さらされる訳ではないので、日常生活であれば日焼け止めを熱心に塗る必要はありません。
しかし、紫外線は衣服を透過するので、レジャーや海水浴など、明らかな日焼けが考えられる場合は、こすらずに上に重ねて置くように塗って下さい。

 

 

トレチノイン使用開始後に起きる皮剥けについて

トレチノイン皮剥け

塗布してから2、3日経つと、 塗布した部分とその周辺が痒くなったり皮剥けを起こしますが、搔いたり無理に皮を剥いてしまうのは禁物です。

 

ひどく掻きむしったり皮を剥いでしまうことで、逆に乳輪が大きく見えることがあります。不要な角質は垢として剥がれますので、自然に剥がれ落ちるのを待ちましょう。

 

その他、使用上の注意点

  • 光や熱による劣化を防ぐため、必ず冷蔵庫で保管してください。
  • 成分の分解が早いので、開封後はできるだけ早めに使い切るようにしましょう。

    皮膚科でも1ヶ月を過ぎたら買い替えをおすすめされます。

  • 乳首・乳輪まわりは反応が出やすいので、少量を薄くのばして使用しましょう。
  • ステロイドや避妊用ピルを使用中の場合は、トレチノイン・ハイドロキノンとの併用は避けてください。ホルモンに作用するので効果に影響を及ぼす可能性があります。
  • 妊娠予定のある方または妊娠中・授乳中の方は使用を控えてください。

 

こんな時は濃度が肌に合っていないかも

濃度が強すぎる場合
  • 痛みを強く感じる。
  • 皮剥けがひどく出血が見られる。
  • しみてヒリヒリするところがいくつかある。
  • 赤みが強く、引く気配がない。

上記のような症状がみられる場合は、速やかに濃度を下げる、
使用を中断する、もしくは医師へ相談するなどの対応を取ってください。

 

濃度が低すぎる場合

濃度が適正であれば、塗布から2、3日でトレチノイン特有の皮剥け・赤みが現れます。1週間経過しても何も反応が起きない場合は、濃度が低くトレチノインが効いてない可能性が考えられます。

 

美容形成外科や皮膚科では、効果と副作用のバランスがとれた0.05~0.1%のトレチノインが処方されるケースが多いです。初めてのトレチノイン使用で心配の方は、効果は穏やかでありますが濃度の低いトレチノインから始めてみてもいいでしょう。

 

トレチノイン・ハイドロキノン療法の詳細

 

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